不登校・引きこもりからの大学進学塾

大学で引きこもることなく、自分の知らない世界を受け入れる

大学で引きこもりにならないための簡易アドバイスです。

 CARPE・FIDEMは不登校・引きこもり経験者が集まる塾ですが、「不登校を肯定的に」とか「引きこもりを認めて」などの発想は更々ありません。多少の不登校は、学校生活では得がたい成長を生み出しますが、長期のそれは停滞にしかなりませんし、多少の引きこもりは自身の内省に繋がりますが、長期のそれは人生の放棄以外に何も生み出さない現実を知っているためです。不登校は好ましいものではありませんし、出来ることなら、引きこもらないのがベストです。

 従って、進学後に不登校・引きこもりが再発することのないよう、CARPE卒後の無償支援は非常に手厚く行っています。また、卒業するまでは「ある程度高度な学習&安定的環境」を意識して運営していますが、卒後は「社会との摺り合わせ&許容力の養成」に力点を置いています。問題の発生した卒業生には、その都度同窓会を実施し、話し合いの場を設けて修正案を検討したり、要請に応じて訪問活動を行っては、適宜必要なサポートを続けているのも、このドクトリンの一環と言えます。

 この卒後のサポートも、かれこれ15年近くなりましたが、結果として、現段階では以下の事実が判明しています。

「自分の価値観を優先する者程、大学での生活に満足出来ず、自分の価値観を一度放棄し、他者の価値観を取り入れる姿勢のある者程、大学での生活を堪能出来る」

 直観的には、わざわざ語るべくもない当然の話なのですが、実際にサポート総数が増えるにつれ、この事実の強固さは揺るぎないものになっており、最早卒業生全員が意識すべき絶対的なルールとなりつつあります。そもそも、大学という存在自体が、各人の多様性の甘受と相互理解に加え、多様性における枝葉の促進を目標としているのですから、価値観の狭い者が否定されるのは至極当然のことです。

 ただ、これだけでは伝わりにくい部分もあるでしょうから、上記事実をより噛み砕いてアドバイスします。

1:友人は大切にしましょう。

 大学生活は、1人で過ごすにはあまりに広大。一緒に戦う仲間の存在が必要です。

2:部活・サークル活動には極力参加しましょう

 上下関係はしばしば否定的に語られますが、上から降ってくる経験者からの情報を侮ってはいけません。

3:自分の意見の主張:他者の意見への傾聴=3:7程度にしましょう。

 あなたの主張は、所詮あなたの世界の話です。幅を広げたければ、まず相手の話を大切に。

4:「つまらない」と判断する前に、その世界に飛び込みましょう。

 何かが「つまらない」のは、あなたがつまらない人間だからです。自身の判断をまず疑って下さい。

5:恋人を作りましょう。

 男と女は選択制です。別側面の人生経験は、他者に補って貰うしか他に手段がありません。

6:ある程度長期間続くアルバイトをしましょう。

 社会参画経験の乏しい者程、社会に生きる人々を舐めてかかりますが、それは誤りです。

7:附属校のある大学では、内部進学生の行動を参考にし、推薦入学生を小馬鹿にするのは止めましょう。

 評価基準が異なるからといって、相手が無能とは限りません。寧ろ、そこには自身の知らない世界が眠っています。

8:積極的に責任を取りましょう。

 責任は人を成長させます。そして、責任には相応の能力と覚悟が求められます。

9:就職を意識した行動を心掛けましょう。

 「今が良ければそれで良い」のも事実ですが、立ち止まったまま生きられるほど甘くもありません。

10:可能なら親元から離れて生活しましょう。

 「子供部屋おじさん」が嫌われる理由は一体何か? しかし、自らそれを実践する必要はありません。 

 出来る出来ないは個々人で差がありますので、全てを遵守する必要はありませんが、過去の卒業生が遺した「地道に守っておくと、どこかで必ず助けとなるtips」です。どのような生活を送ったら良いか分からないなら、是非参考にしてみて下さい。

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