コロナ以降顕著になっている不登校格差に関する寸感です。
来年度使用(一部は今年度から使用)の教材が次々に届いていますが、何だか今回の改訂は要求度上がりましたね。昔は、ゆとりだ何だという時代もありましたが、今はどう見ても真逆の流れで、今後も加速しそうな勢いです。
特に気になったのが英語の文法。以前は高校1年の範囲だったものが中2に降りてきて、最悪中3でカバーしないとアウト。知識関係も、ざっと見ただけで2.5倍になっていますから、指導現場も本格的に変わってくると思います。数学も純増で、理科は難化傾向が続いている上、新科目「情報」も入ってきます。上下格差が更に開くことは、ほぼ間違い無いでしょう。
しかし、現在完了進行形は、元々現在完了理解していればさして問題無いので、中学2年でも構わんと思うのですが、使役動詞・知覚動詞や間接疑問を中学2年に入れるのは、標準的な進学校ではちょっとキツいのではないかな? 鉄緑が当たり前の御三家とかなら、特に何でも良いでしょうが。
経験則ですが、使役と知覚はゴッチャ(原型不定詞・現在分詞・過去分詞の分類)になりやすく、これは、大学時代にアメリカ人の教授が「てめえら日本人は、何で使役と知覚混ぜてんだゴルアア! 別モンだろクソがああ!」とブチ切れてた位ですから、かなり根の深い問題な気がします。自分は「当たり」の先生から教わったので困ったことは無いのですが、確かに教科書見ると、混じって当然みたいな構成になっています。また、間接疑問は、名詞節の概念がいい加減だと、かなり明後日な英作文になります。
授業のときは「絶対に知覚と使役は混ぜんなよゴルアア!」「名詞節は絶対に憶えろよブルルアアア!」と説明しており、CARPE的には特に問題になってないものの、結局アレは文型の認識が固まってないとアバウトになりやすいですね。特に現在分詞と過去分詞については、OC間のSV関係とOV(S)関係が取れてないと、只の暗記ゲーになって、後で本当に苦労します。中3でもう一度学習する仕様のようですが、進学校の現場はちょっと混乱しそう。
中3も、高校1~2年の範囲がこれまで以上に降りてきていることから、上位校の子達は、中3の15歳でも共通テストは大筋問題無く読めるようになる気がします。ざっくり3年早い計算ですか。優秀よね。
それにしても、不登校だと、通信とか定時制が標準的な選択肢になってますが、本当に気をつけた方が良いですよ。特に、有名進学校から不登校になった場合は、とりあえず塾なり予備校なりで学力確保して、元高校の同期と同じレベルの大学を維持して下さい。どこかでコラムにまとめますが、ここでの人生分岐は、後もずっと尾を引きます。
一応、不登校や引きこもりは色々と対処されているように見えますが、大多数は相変わらず棄民扱いで、「不登校でも大丈夫」「通信制でも問題無い」なんてのは99%嘘です。他に選択肢が無いので、仕方なくそうなっているだけで、抜本的な解決にはなっていません。別に不登校を選んでも通信制を選んでも構いませんが、それでOKという話ではありません。自分の未来ですから、知識なり経験なり、足らない要素は随時回収するようにしましょう。
大村様
定時制・通信制高校は問題ありすぎて✕ですね。芸能人(◯KB◯8など)が高卒の学歴を得るために利用するなら◯ですが、一般人にとってはデメリットが大きすぎます。
一般人なら、定時制・通信制高校よりも高認取得の方が◯です。
大村様
小泉元首相の時の構造改革で通信制高校の設立認可がバンバン行われた結果、完全に供給過剰(少子化なので…)となってしまい、元々低かった通信制高校のレベルがさらに低下しましたね。
私立通信制高校であっても学費が全日制公立高校と同じくらいなので、「学費が高いから高校で学べない」ことはなく単に高卒資格を得るために存在しているだけ、、、
これでは、一般人が通信制高校で学ぶ意義はほとんどなく、時間とお金のムダ。 大学進学するなら高認取得ルートの方が、コスパが良いです。