1200ccの大型バイクに跨がり、泊まりがけで近隣をツーリングしていたときのこと。
コンビニで休憩していると、不思議な位に、様々な人々から話しかけられる。或いは10代の若者、或いは30代の同世代、60代の父親世代に、どう見ても90前後の爺さんまで。
「これ、デカいっすね。リッターっすか?」
「結婚してる? 子供は? 自分は、家族と仕事から逃げるために乗ってる(笑)」
「ナナハン乗ってたけど、少し前に車庫から出したらフラついちまって、奥さんに『止めろ!』ってさ・・・・・・」
「わしゅろんわのふにときゃあには、ほっとンけなタイヤが(解読不能)」
普通、自分みたいな不気味な中年おじさんに話しかける物好きはいないから、接点は確実にバイク。でも、何とも不思議な付き合いよな、喫煙所の繋がりみたいな。まあ、タバコ吸わないけど。
バイク乗った後に車に乗ると思うけど、車は本当に便利よね。坂道発進でもすぐ走るし、クラッチは重くないし、寒くないし荷物載るし疲れないし。普通考えたら、絶対に車の方が良い。
でも、車でバイクみたいな繋がりを得るのは、ちょっと難しいと思う。レストア必須の旧車ならまだしも、それが仮にレクサスやメルセデスとかでも、普通は繋がらない。車はやっぱり実用目的だし、実用に趣味性の繋がりは要らんし。
エンタメとしての性質が強いから、バイクは接点を生むんだろうな、キモいおっさんに対してでも。キモさをカバーしてくれる存在。コレ、案外重要なんじゃないかな。
不登校や引きこもりの場合、どうせ暇なんだから、免許の1つでも取って、適当にツーリングしてみるもの良いと思いますよ。
「何してんの? 学生?」
とか聞かれるの怖い、なんて話も聞くけど、そんなの、
「ニートで~す! デュフフ!」
とか言ってりゃイイと思うよ。どうせ、キミのことなんて誰も気にしてないし、気にするような生真面目な人間は、バイクなんてヤクザな乗り物乗らんと思うし。
キモいハゲデブなおっさんでも許される乗り物が、バイク。なら、不登校・引きこもりの若者で、許されないはずがないでしょ?
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