単位時間に要点を集約させ、ストーリーを端的にまとめないといけない事情がありますので、一概に彼等を批判することは出来ないのですが、一般に流布している引きこもりのイメージは、かなりの部分でマスコミ関係者(テレビ・新聞・ネット他)が「作成」した要素が入っています。
具体的には、
〇親に暴言をはき、暴力を振るう危険人物
〇人生に苦悩し、社会との折り合いに悩む存在
〇インターネットに没頭し、現実世界から逃避する日々
等が多いでしょうか。別に間違っている訳ではありませんし、確かにその部分もあるのですが、「毎日毎日同じことが続くか?」となると、それはまた別の話です。
現実的には、仮に暴言をはき、暴力を振るう引きこもりがいても、家族の側で面倒なことにならないように何かしらの回避策を取ることが一般的で、連日続くケースは珍しいと言えます。また、仮に苦悩するにしても、普段は適当にぼーっと生活していて、折に触れて「俺はダメなやつだ……」「これからどうすれば……」となるだけで、本気で日々そんなことを考えている引きこもりはほぼゼロです。敢えて言うなら、最後の「インターネットに没頭し~」は、まあ間違いではないでしょうか。因みに、これは不登校でも実情はほぼ同じです。
つまり、所謂一般的な引きこもりイメージ像は、その象徴的状況だけがピックアップされたもので、実際の日々は、
「特にこれといったこともなく、適当な時間・好きな時間に起きて飯を食い、取り立てて何をするでもなく、間食ついでにゲームをしたりネットを眺めたり本を読んだりしながら、気がついたら夜になっていて、眠くなるまでまたゲームなりネットなり本なりでテキトウに時間を潰し、夜食つまんで眠くなったら気分に任せて寝る」
というのが実情です。「引きこもりの生活とは?」と問われれば、まず間違いなく大半が上記のような生活をしています。
現実的に引きこもりから抜けた元当事者の話をまとめると以上のようになるのですが、この生活で成長出来る要素などほぼ無いわけで、続ければ続けるだけ無意味な存在へ一直線となります。気をつけましょう。
と、言うわけで、「引きこもりは本当に日々悩み苦しんでいるのか?」と問われれば、それはほぼ100%嘘で、実際は漫然とダラダラ過ごしているだけ、というのが答となります。誠実に評価すれば、上記のような引きこもりイメージは、全時間数で言うと、どんなに高く見積もってもせいぜい10~20%程度で、大半の時間はダラダラしているだけの「思考停止状態」に消費されています。
結論:「暴力や人生に苦悩する引きこもり」とは、視聴率(閲覧数)を取りつつ、要点を集約して伝達しなくてはならないマスコミ関係者の、苦肉の策である。
コメントを残す