不登校・引きこもりからの大学進学塾

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不登校・引きこもり雑感22 長期高齢引きこもりの葬儀

 今年は、葬儀関係の話が例年よりも多い気がします。 一年の折り返しを過ぎた時点で、既に長期高齢引きこもり絡みの葬儀の話が六件も。自分が具体的に知っているのは一件(特に引きこもりではありませんが、)だけでその他は全て伝聞なのですが、引きこもり当事者の葬儀というものは、何故か似通った相場のようなものがある気がします。

 まず葬儀の規模が小さいこと。最近の冠婚葬祭の傾向でもあるので、特に引きこもりが関係しているとは限りませんが、客観的事実として引きこもりの葬儀は規模が小さい。自分が知らないだけで、恐らく直葬のような形式をとっている家庭もかなり多いのではないかと推察しており、実際大々的な葬儀を実施した事例は、過去20年でもまだ数回しか聞いたことがありません。もともと交友関係が狭く、呼ぶ人がいないのでしょうが、引きこもりという子供の立ち位置を認識されたくないという家族側の事情もある気がします。

 その死について悲しんでいる人が少ないのも、引きこもり系葬儀の特徴です。「葬儀を見れば、その人の生前の行いは大体分かる」そうですが、悲しんでいるのは母親のみという場面は頻繁に聞きます。酷い(?)ケースになると、家族全員が満面の笑顔で送り出すようなケースもあり、生前の引きこもり当事者が、いかに暴君であったかを簡潔に物語る事例です。

 因みに、今回聞いた中で一番酷い事例は、50代の中年男性。ブクブクに太り、家族の金を巻き上げて株式投資を行う「自称」投資家で、長年の不摂生(偏食・運動不足・不潔)が祟り糖尿病が悪化。通院もせずにそのままあえなく昇天というケースでした。(何故か、このタイプは度々聞きます。)この件は、その当事者の甥からの伝聞でしたが、「ようやく死んでくれた」という空気が親戚一同から充満しており、悪臭漂う部屋の清掃は、孤独死専門の業者に頼んだそうです。しかし、親の金巻き上げる「自称」投資家の引きこもりって本当に多いですね・・・・・・。

 長期高齢引きこもりの最期は大体が自業自得なものですが、脱ヒキは不可能でも、まずは最低限「悲しみに包まれた葬儀」をして貰えるような生き方を心掛けましょう。

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