引きこもり当事者の就職状況に関する寸感です。
昔から、CARPEには変なところに協力者がいて、妙なところで面白い情報が得られたりするのですが、今回の話は、脱ヒキ後(部屋から出るレベル)の就職状況について。情報が届いたばかりなのでまだ精査は出来ていないものの、ザッと見たところ分かるのは以下の事実。
1:就職経験のある引きこもり(30歳以上)は、ある程度期間が空いても、大筋は再就職出来ている。
2:一方、就職経験の無い引きこもりは、その後も就職しないことが多い。(親の談によれば、「出来ない」ではなく、当人達が就職しようとしない。)
3:完全な引きこもりから広義の引きこもり(ここではNEET状態としておく)になるのは簡単だが、その次(就職)のラインで足踏みが続く。
4:広義の引きこもり状態に進んでも、就職しない場合は、再び完全な引きこもりに戻る傾向がある。(所謂「ヒキ戻り」)
5:よって、引きこもりの抜本的解決における現段階での最重要課題は「就職問題」である。
事実関係としては至って普通のことで、想定通りと言えば想定通りです。就労経験があり現場の実情が見えていれば、復帰するにしても状況を把握しやすくハードルも下がりますが、実情の見えない者は、無用な恐怖感で萎縮しがちですから。
卑近な例ですが、CARPEでも、就職まで至って経済的に自立し、一人暮らしをしていながら再度引きこもるような例は見たことがありません。個人的には、脱ヒキ完了の指標は、「(経済的自立の伴う)就職」&「一人暮らし」で、この両方が揃っていて初めて、「引きこもり状態から抜けた」と言えるような気がします。
具体的な数字は、データをまとめた上での再掲載になりますが、指標の一つとしては有効かと思います。
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