不登校・引きこもりからの大学進学塾

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受験生的には、気分の暗くなる季節がやってきました。

 例年CARPEでは、6月と10月のタイミングで欠席が多くなったり、気分が落ち込んだりする子が増えます。幸い、今年の6月は何とか乗り越えましたが、後半戦の10月が近づいてきてそろそろ色々と危ない頃合いです。

 恐らく、季節の変わり目で気温が変わって体調を崩したり、雨や曇りが多くて日照時間が少なくなって陰鬱な気分になったりすることもあるでしょうが、10月はそれに加えて重要な模試が少しずつ増えてきます。大半の人にとって、明るくなる要素の方が少ないわけで、結果的に上記のような事情が発生するのでしょう。

 自分自身もそうですが、多少のトラブルは全く問題無くとも、連続で集中攻撃を食らうと、段々と気分も滅入ってきます。想定出来るトラブルもあれば、想像だにしなかったところから来る不意打ちのようなトラブルもあります。一発二発で倒れることはなくとも、百発受ければ倒れることもある。この辺は、誰であっても同じことだと思います。

 それ故、これからはダメージコントロールが大切になってきます。暗い出来事が増えても、それと同じ位明るい出来事があれば、状況は維持されますし、トラブルを乗り越えることも出来ます。

 同時に、自分なりにダメージを緩和する方法を見つけ出すことも大切になります。例えば、

○睡眠を十分に確保する(悲しみが増すのは、睡眠が足りないからだ理論)

○適度に運動をする(精神的な疲労は、肉体的に解決する理論)

○気分の上向く「気晴らし」を増やす(現実逃避は案外侮れない理論)

○敢えて全力でコトに当たる(勝てば、気分が暗くなるなんてあり得ないぜ理論)

等があるでしょうか。

 一番良くないのは、「暗い」という自分の感情をあるがままに流して放置することで、大体そのままにしておいて良いことはありません。「今ある感情こそ、自分のあるがままの姿。だから無理に変えないで、上向くのを待つ」という理屈も分からんでもないですが、

「気圧が下がったから元気が出ない」

「試験で失敗したから覇気が無い」

のように、きちんと因果関係が分かっているものもあるわけですから、その「因」の部分を潰す努力は積極的にすべきかと思います。努力で潰せる陰鬱なんてものは、そもそも本質的な悩みでも何でもありませんし。

 暗くなる出来事の多い季節は、自分の成長のタイミングでもあります。自分がどんな部分で元気を無くすのか知ることで、自分自身の弱点が浮き彫りになり、対策も立てやすくなるわけですから、ある意味一石二鳥。

 「禍福はあざなえる縄のごとし」という言葉もあります。暗いことばかり続くわけではありません。あるがままの「暗さ」に潰されるだけではなく、本当の自分自身の姿を知る良い機会と捉えてみると、案外10月も愉しく生活出来るかも知れませんね。

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