不登校・引きこもりからの大学進学塾

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学習速度を早くするにはどうしたら良いのか?

一般的に、不登校や引きこもり経験があると、学習は通常よりも遅延していることが多いです。そのため、「急いで勉強して早く大学へ入学したい!」という気持ちが強くなるものですが、その際には少しだけ注意が必要です。特に、理解の遅い子は。

何かを学ぶときに、遅い子は焦って理解を速くしようとします。

「皆どんどん先に進んでる。自分も急がないと」

と感じるのでしょう。ただ、これは結構無理のある行為です。

気持ちは分からんでもないのですが、理解の遅い子が理解を速くしようとすると、何となく字面を流し読みするだけになったり、分かった気になっているだけで、結局どうにもならなかった、なんてことになりがちです。

学習速度を上げたい場合は、理解を焦る必要はありません。理解本体は学びの基本で、そこがいい加減になると、速く進めても結局元に戻ってくることになり、非効率です。理解速度は個人差があります。ゆっくりでも構いませんので、確実に進めましょう。

逆に工夫して欲しいのは、復習です。教える側から見ていて、最も効率の悪いパターンが、

憶える⇒忘れる⇒憶える⇒忘れる・・・・・・

です。これでは、どんなに賢い子でも意味がありません。

そこで、これを、

憶える⇒忘れる前に復習⇒憶える⇒忘れる前に復習・・・・・・

にして下さい。そして、復習は極力時間をかけず簡潔に、サラサラと手際良く繰り返し進めましょう。最初のうちは時間がかかっても、後になるほど時間がかからなくなり、最終的には復習しなくても頭に定着するようになります。それこそ、「流石にもう大丈夫だろ」と思えるようになるまで毎日繰り返すことが肝要です。

「学習を速くしたいなら、理解はゆっくりとで構わないから、復習は繰り返し行い、とにかく『忘れる』ということがないように」

「忘却」を恐怖するようになれば、大体何とかなります。

大漁旗を揚げろ! 水道管を引け!! 畑を耕すんだ!!!

 以下のURLでも紹介されていますが、CARPEFIDEMは中々にボロい古民家を所有しておりまして、毎年色々と遊びのネタに使っております。

 CARPE・FIDEM LLC専用保養所

 昨年度の今頃も、千葉の古民家に皆で遊びに行って、大量のブリやヒラマサを釣りに釣りまくった皆々様方ですが、今年もまた、2月から勉強を続けて、いい加減数学に飽きてきた基礎クラスのメンバーを中心に、荒れ狂う太平洋の大海原に果敢にアタックする予定でございます。

 去年は、参加早々皆環境に馴染んでしまったようで、春の釣り大会も和気藹々とした親睦会となりましたが、また同様に楽しい23日となりそうです。ありがたいことに、卒業生のコペン君も代休を取って遊びに来てくれるとのことで、これまた古民家の修復が良い感じに進みそうです。

 今回は活動時間が比較的長いため、行動パターンは大きく分けて、「太平洋海釣り組」と「古民家改修工事組」の2つに。釣り組が夕食の魚を釣り上げてくる間に、古民家修復組が大工仕事で家を綺麗に整えておく予定となっております。

 今回の参加者は総勢14名で、何とも賑やかな課外活動になりそうですが、怪我をしないよう気をつけて行ってこようと思います。

特殊な生き方をどこまで推奨するのか?

「不登校でも大丈夫」「引きこもりでもOK!」

その主張自体は間違ってないのですが、どこまでそれを認めるかは、全く別の問題だと思っています。

先日、昨年度在籍していた高校生の子が、無事に学校へ復帰出来たとの連絡がありました。大変良いことだと思いましたね。CARPE・FIDEMは、「学業面での最終的な滑り止め」を自認しており、学校へ戻れるならば、それを積極的に推奨しています。学校がbestとは言いませんが、総合的に見ればbetterであることは間違い無いからです。

とは言え、実際にはそれが難しかったり、学力的な面で、学校の教育レベルでは希望の大学に入れないこともあります。そのため、学校がどうしてもダメな場合には、積極的に受け入れるようにしています。

つまり、

「不登校でも構わないけど、学校という選択肢があるなら、それはそれできちんと考えるべき。どうしてもダメな場合だけ、他の方法を考えましょう」

という立場です。

 

ただ、現実に以下のような記事を出されると、ちょっと首を傾げてしまいます。

不登校は才能「全力で趣味に逃げて」人質事件で引きこもり 今井紀明さんのアドバイス

記事の要点は、

1:全力で趣味に逃げよう

2:あんまり焦らなくていい

3:不登校は才能の始まり

です。読んで頂ければ分かりますが、筆者の方は経歴的には非常に迷惑な存在だったかも知れませんが、内容自体は別に悪気があるわけでもなく、寧ろ誠意のある文章だと思います。

ただ、一点だけ留意しないといけないのが、「当人の能力」です。

確かに、本気で人生に悩み、挑み、戦っている子達は「全力で趣味に逃げよう」でも問題ないと思います。焦ること無く、全力で趣味に逃げていれば、確実にどこかで何か掴むかも知れませんし、才能を開花させることもあるでしょうし、自分なりの生き方を見つけ出す可能性も十分にあります。

しかし、それは「比較的賢く、考え癖のある」子達のケースであって、それ以外では恐らく成立しません。最初のうちは真剣に悩んでいても、しばらくすればダラダラ生活に慣れてしまい、結局は自堕落な生活に甘んじて何も成し遂げることなく、漫然と年齢だけ重ねることになります。寧ろ、後者の方が多いくらいでしょう。

私個人としては、筆者の方の意見に大きな反論はありません。実際、CARPE・FIDEMに来るような子達は賢い子も結構多いため、それでも何とかなることを知っているからです。

ただ、不登校や引きこもりの主流派は、そのような優秀な層ではありません。現行で存在する何十万人といる長期高齢引きこもりは非上位層で、より早い段階での訓練を積んでおかなくてはならなかった人々です。言い換えるなら、より早く動いていれば人生も大きく変わったものを、自堕落に生きているうちに、全て捨てざる得なくなった人達です。

賢い人や、資産がある人は別にどうでも良いのです。ちょっと工夫すれば何とかなりますし、対策も立てられます。しかし、賢くない人や、平均以下の資産しかない人達にとっては「時間」だけが最大の資産であり、その時間さえ無くしたら、どうにもならないのは明白な事実です。

 

今もあるかも知れませんが、

「〇〇〇〇(優しい話題)。ただし、イケメンに限る」

というフレーズが昔ありました。

「彼女なんて誰にでも出来るよ。ただしイケメンに限る」

のように使われて、最初で安心させておいて、後で掌返すアレです。

これと同様に、今回の話題も短期的には正しいですが、長期的には同じようなことになると思いますね。

「不登校は才能の始まりだよ! ただし有能に限る」

なんて形で。後でひっくり返されて馬鹿を見るのは、結局本人です。

私は、不登校でも引きこもりでも、全員が全員有能な人間だとは思っていません。普通程度の才能持ちが大半で、10%位賢い子がいて、本当に何も考えていない、どうしようもないのが10%~20%前後。今回の話題が通用するのは、その上位10%で、その他大多数に同じ事を期待するのは、かなり酷な気がします。断定的に聞こえて嫌かも知れませんが、大多数にはそんな才覚は無いのです。

個人的には、普通の人にほど下手な一発逆転狙うのではなく、毎日最低限のことを堅実に積み重ねることをお薦めしています。才能溢れる人達の目に見える素晴らしい才能だって、ほとんど全ては地道な日々の繰り返しで出来ているのです。いわんや常人をや、です。

自分だけが特別な才能持ちだなんて思うと、後で結局馬鹿を見ます。そこは最低限間違えないようにして欲しいですね。

 

平和な日々が帰って来ました。

試験も終わり、追い出し会も終わり、それぞれの大学で入学式が始まると、CARPE・FIDEMにもようやく新年度感が出て来ます。新規参加の子達の歓迎会を開いたり、入学早々トラブル発生して相談に来たりする卒業生がいたり、数年前の卒業生が「飲み会誘えゴルァ!」メールしてきたり、合格体験記作成のインタビューしたりと忙しい部分も多々ありますが、それでも随分と落ち着いてきました。4月末には、また太平洋に船釣りに出かけて、美味しいお刺身でも賞味しましょうかね。

先日は、本当に本当に久しぶりに土日の連休(と言っても、半分は仕事ですが。)が取れました。嬉しくて嬉しくて、涙が出そうになりました。本当です。

私の最終目標は、都市部から脱却した「TOKIOのような農業生活」ですが、現実はその真逆で、都会の真ん中でウジウジウジウジ……。農家に戻れたのも久しぶりです。

荒れ果てた畑の枯れ草を抜き取り、まとめ上げ、サツマイモを用意すると、焚き火を焚いてゆっくりと燻します。NHKオンデマンドの「小さな旅」をBGMにしながら種芋を切って、壊れた釣り竿を修理していると、気がついたらほっかほかの焼き芋のでき上がりです。

焼き芋の半分を室内の奥さんにドヤ顔で渡し、青空見ながら、

「良い天気だなあ……」

なんて呟くと、スマホから、

「優しい、暮らしのぬくもりです」

なんてナレーションが流れてきます。もうね、平和そのもの。

自分は元々田舎の人間なので都会生活は性に合わないのですが、渋々ながら生活しているとそれなりに慣れても来ます。ただ、やっぱり日常生活を素直に見てみると、実態は田舎の人間なんですなあ。

東京から逃げることも出来ない日々ではありますが、束の間の田舎暮らしを楽しもうと思います。新緑の季節だしね。

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